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Numberの表紙になった写真かな!? 個人的にはこの「オペラ座の怪人」の衣装が好き。

今日は西洋占星術、バースチャート分析をしてみます。羽生結弦選手のバースチャートです。フィギュアスケートに関心がない人でも楽しめる内容にします。羽生選手は出生時間が不明なため12時(正午)で出し、オーブは8度でとりました。バースチャートはこちらになります。

文書1-1
羽生結弦 1994年12月7日仙台市生まれ 出生時間不明

実は今回初めて羽生選手のバースチャートを出したのですが、あまりにも羽生選手らしいバースチャートであり、アスリートのホロスコープを読む時の肝である火星のアスペクトもアスリートすぎて感動してしまいますが、それは後回しにして、まず彼のバースチャートは典型的な「ボウル型」と呼ばれるものですね。プラネットの全てが12サインのうちの6サインに集中していて、ホロスコープをパッと見ると、プラネットが上半分、下半分、右半分、左半分に偏ったチャートになっている型のことです。

正午で出すと羽生選手のチャートは上半分にプラネットが集中した野心型チャートになりますが、個人的には彼は他者中心型(右半分にプラネットが集中しており、人間関係の場を学びの主軸とする人生)チャートではなさそうな気がします。なぜって!? タチアナ・タラソワコーチが「シングルの選手は皆自己中心的だ。しかし、そうでなければシングルの選手は勝てないのだ」と言っていたからです(タラソワ先生がそうおっしゃるなら間違いないかと笑 ペアの選手達のほうがずっと他人の話に耳を傾けるそうです)。

ボウル型は偏ってはいますが、もっと偏ったチャートの形もあります。何かに突出した才能や人生テーマを持つ人はバースチャートも偏っていることが多く、今更ながら、まんべんなくやってたら、人間、突出は出来ないし、突出している人間にまんべんなくやれと言うのも、無理な話ということをバースチャートは教えてくれます。

とはいえボウル型は比較的よく見られるチャートの型。このくらいの偏りは普通で、羽生選手はフィギュアスケート以外の人生もちゃんと考えられる人です。どんなことをしそうなのか、後でそこも読んでみましょう。

私が羽生選手を見ていていつも感じるのは「熱さ」と「激しさ」です。アレクセイ・ミーシンコーチ(プルシェンコのコーチ)が「あのパンサー(羽生選手のこと)は私には感情的すぎる」と言っていましたが、フィギュアスケートで金メダルをとる選手は皆、試合の時に「スッ」と落ち着いているものなのです。毎回その境地が無理でも、そういう状態にはいれた時、彼らはゴールドメダリストになれる。

ところが羽生選手はめっちゃ熱い。どうにも激情を抑えられないタイプのようで、今シーズンはショートでの失敗の口惜しさをバネに台乗りしていました。これはちょっと困った感じで、なぜならショートもフリーも完璧に滑らないと勝てない時代になってきているからです。

ソチオリンピックでは彼はまだ「追いかける側」であり、この熱さが追いかけるポジティブなガソリンになっていたのだと思います。しかし最近は技術面よりも自分のこの性質に一番手こずっているように思います。

彼の太陽は射手座。柔軟宮です。優れたフィギュアスケーターの多くは太陽サインが柔軟宮か活動宮で、射手座のフィギュアスケーターはとても多いですね。冒険を愛し、海外移住や海外での試合も多いフィギュアスケーターと射手座は相性がいいのでしょう。彼もまた、どんどん突っ切っていく矢のようにチャレンジしたい性質で、管理や維持することばかり求められたら自分らしくないと感じてしまうでしょう。しかしバースチャート全体は不動宮も多く、頑固で一途。フラフラしているタイプではありません。

射手座は火の元素に属し、ロマン、冒険を追い求めるグループです。羽生選手のバースチャートはこの火と、感情機能に関係するロマンティックな水元素のエネルギーが強く、彼はまず何よりも「ロマンを追い求めるロマンティスト」であることがわかります。

そんな性質に抗うように水瓶座の月を持っていて、感情というコントロールできず勝手に湧き上がってくるものを、どこか醒めた目で分析するように見ているユニークな面も確実にあると思います。なのでこれほどエモーショナルな気質なのに、「お騒がせキャラ」にはならない。それに彼の火星は獅子座で不動宮、どっしりしています。ここで抑えなければ勝てないということもよくわかっていて、練習に打ち込んでいくのだと思います。

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気になるのは土サインが少ないことで、天王星と海王星が山羊座・・・という世代的なエネルギーは備えてはいるものの、肉体面の自己管理はとても苦手なタイプといえます。このへんはしっかり専門家に管理してもらう必要があります。でも、こういう性質だからジャンプできるんだろう、とも思うのです。彼の勝負師としての気質は火星が如実に語っているので、そこはまた次回に。<つづく>



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