フォトグラファーの川村 香緒里さんの新しいフォトzine、先日横浜で開催された大きな写真イベントのために作られていましたが、minneでも販売になったので、一冊ずつ購入しました。『静かな時間』と『上を向いて歩こう』です。

香緒里さんの写真は、ホームページ→や、
インスタグラム→からも見ることができます。

実は香緒里さんとのお付き合いは古く、私の最初の東京でのワークショップ(2012年)を主催してくれた方でもあります。私は当時、自分が東京でワークショップが出来るなんて夢にも思っていなかったので、香緒里さんの一声で、私の世界が大きく広がったのです。

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本物の魅力を損なわないために、私の写真は小さく敢えてピンぼけでちょっとだけにしますよ

香緒里さんの撮る写真は、今の、この「誰もかれもが自己主張し声の大きいものが勝ち!」みたいな時代には、決して強烈なものではないかも知れません。still small voiceな彼女の写真は、どちらかと言えば、パッと見かき消されがちかも知れません。

けれど、疲れきって身も心もボロボロになって、世界中のあらゆるものが強烈すぎて、美ですら強すぎて直視できない時、彼女の切り取る光、切り取る世界が、毒にも薬にもならないそこらの写真とは一線を画していることに気づくと思います。私がそうだったから。

そしてあなたが元気になって、他のものに関心を持ち始めたとしても、香緒里さんの写真はいつもそこにいる木のように、声高に自己主張することより、ただ清潔に光とともにあり続ける。そんな誠実さがあるのです。これって、凄いことだと思うのです。

香緒里さんて実は・・凄い人(知ってたけど笑)!?
その気持ちを新たにしたのが、zineに添えられた短い文章です。あくまでも写真が主役になるよう、控え目な文章ですが、最後のページまでくると、心がすーっと落ち着いてくるような流れになっています。

ベッドサイドには勿論、きつくてたまらないのに外の世界で闘っている人は、頓服みたいに、お守りみたいに持ち歩いてもいいんじゃないかと思います。きっとあなたの回復を手伝ってくれる。
自分のセラピールームを持ったら、彼女の写真を飾ることが私の夢の一つなのです。

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