Amazonのオリジナルドラマとして、去年配信されて観てから夢中になったドラマです(プライム会員なら無料で観れます)。

過去形になっているのは、つい最近シーズン2が配信され、シーズン2の最終話の雰囲気から、ここで終わりでもいい感じだったから。フィリップ・K・ディックの原作は未読ですが、未読の場合はまず読まずに観たほうが純粋に楽しめそうかなと思いました。

舞台は第二次世界大戦後の世界。しかし連合国が敗れ、日本とドイツが勝利しアメリカを占領した設定(つまり現実の歴史と真逆)の近未来SFとなっています。

ヒロインのジュリアナ(画像左)は妹の死をきっかけに、彼女がレジスタンスの一員で「高い城の男」と呼ばれる人物に、あるフィルムを渡そうとしていたこと、そのフィルムには現在とは違う大戦後の世界が撮影されていること、そしてそのフィルムを手にしたことから事件に巻き込まれていきます。

シーズン2はかなり話が複雑になって、所謂<パラレルに存在する複数の未来>(ネタバレ箇所は白文字にしました)を描いているので、ついていくのがちょっと大変でしたが、最終話は深い余韻を残すものでした。SFとはいえ設定が特殊だし、勿論賛否はあると思いますが、私は好きでした。

複数の可能性が常にある未来」のなかで、"高い城の男"はジュリアナの一貫した「他者の良いところを信じようとする姿勢=愛」に賭けることが、最善の結果を導くと考えたのですね。

あと、日本人を演じる俳優たちが酷すぎる!というカスタマー評も多いようですが、私は彼らのカタコトの日本語を聞くと「ああ、これはフィクション・・・」と距離をおいて観れるのでかえって安心しました(笑)。

ヒロインのジュリアナを演じるアレクサ・ダヴァロスのクラシックな美しさが圧倒的で、往年のフランス女優みたいでした。画像右側の人物、ルーファス・シーウェル演じるジョン・スミスは、はじめ冷酷な親衛隊大将として登場しますが、後半から少し違う顔が見えてきますよ。

「こんな未来、あったらいいな」とは別ベクトルのディストピアSFですが・・・優れたSFは常に精神的、スピリチュアルな深い余韻をもたらすと思います。


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