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人はなぜ恋に落ちるのか?―恋と愛情と性欲の脳科学 (ヴィレッジブックス) 
文庫 – 2007/9
ヘレン フィッシャー (著),
amazon→こちら

今年読んでとても面白かった本です。TEDを観ていてたまたま著者のヘレン・E・フィッシャーを知り、この本を読みました。アマゾンのカスタマー評価は低いけど、それはこの本が実践的な恋愛結婚の指南本ではないからかな・・・と思います。

セッションをしていると、恋愛やパートナーシップの悩み相談をしばしば受けます。 私は長年のリーディング経験から、そもそも男性と女性は違う部分も多いから、女性の価値観や性質を男性に同じように押し付けると無理がある、その違いを理解するためには、昔からあるジョン・グレイの本など読むのも悪くないと思っています。

「それって全然スピリチュアルじゃない」と呆れられるかも知れませんが、まずこういう違いを受け入れなければ、あなたのソウルメイトともうまくいかないかも知れないし、異性間を乗り越えたスピリチュアルな愛も育っていかないかも知れないと思うことがあります。

とはいえ、なぜ人は恋に落ちるのか!? なぜあの人のことが好きになったのか、なぜ不倫や先のない恋に苦しんだり、盲目的になってしまうのか、にも関わらず情熱的な愛が消えていってしまうのはなぜなのか、絶望的に苦しんでもまた誰かを好きになってしまうのはなぜなのか、歳をとっても恋に落ちるのは馬鹿げたことなのか。

愛を長続きさせる秘訣や、失恋から立ち直る方法なども少しは書かれていますが、この本は根本的な「そもそも、なぜ」の疑問に生物学、人類学、進化論、神経科学の視点から回答を与えてくれる内容です。

この本を読むと、人はどんな立場にあっても、たとえ結婚していて配偶者のことを愛していても、70歳でも80歳でも、恋に落ちる時は落ちてしまうし、情熱的な愛や熱情に脳は長くは耐えられないし、生物学的には愛は4年で終わる、そして絶望してもまた誰かを好きになってしまう、「そういうものなのだ」ということがよくわかるのです。

だから、もし今あなたが道ならぬ恋で苦しんでいても、パートナーへの愛が醒めてしまっていても、突然の恋に戸惑っていても、失恋して絶望的な気持ちになっていても、私達は生物としてそういうものなのだから、あまり原因を探し求めたり、自分を責めないほうがいいと思います。

かなり説得力のある本だと思いましたが、「なぜあの人を好きになったのか」に関しては、今ひとつ重みに欠けるような気もしました。本では、自分からあまりかけ離れておらず、かつ謎のある人を好きになる、そう書かれていますが、でも、それだけで特定の誰かに強烈に惹かれるなんてことあるんでしょうかね!? ここにはスピリチュアルな理由や繋がりがあるのだと信じたいところです。